「HAKANAを3公演観て」

今日は明治座に行かず家でゆっくりしていた。
なんだかんだ3公演観て疲れたからね(笑)
25日に再度観に行くわけだけどミキティにまた手紙を書こうと思ってね。
舞台の感想を書くと宣言しているので書かないといけないから。
手紙より先にこの日記でこの3公演を観た感想を書こうと思う。


この舞台は放送禁止用語が飛び交ったり卑猥なこともあったりする過激な内容。
ただこれをそんなにえげつないものに感じさせないのよミキティが言うとなぜか。
サラっとしているように思うの。
これって結構凄いことなのかもしれないと思ってさ。
現に前作のHAKANAの内容を見て真っ先にミキティにやりこなせるのかなって。
凄い不安だったの。
えげつないものを感じさせるようだったら最後の青鬼のシーンがすっ飛んでしまっていたはず。
もしかしたら大した女優になるかもしれないな。。。。。なんて思ったりしているんだけど・・・・。
本人次第だとは思うけどね。


それから儚は「身体は大人だけど心は純粋な子供」って設定になっている。
これって難しいと思うのよね。
素人同然の人だとどうしてもわざとらしいお芝居になってしまうはず。
だけどミキティがやっていた儚はそれを感じさせなかった。
よく子供が親におんぶしてとか抱っこしてってねだることってあると思うけど芝居を観てそれを思い出したの。
日記にも書いたけど元々ミキティ自身が子供っぽい(こんなこと書いたら怒られるかな)ところがあるから
すんなりできたのかもしれないけどね。
演出の杉田さんとミキティの意識があっている証拠なのかな。
よくやったって誉めてあげたい。
というか実際に手紙で誉めてあげるつもり。


それ以外だとまだまだ荒削りだけどいいお芝居をしていたと思う。
ただ、問題もあったりするんだけど。
ヲタでない一般のお客の会話を何気なしに聞いていたらこのことを言っていたことなんだけど感情が高ぶった時の
台詞が聞き取りづらいのね。
以前日記にも書いたはず。
これはそうとう訓練をしないと簡単には直らないような気がする。
これも手紙で伝えるつもり。


それと儚は泣くシーンが重要というのは以前の日記にも書いたことだけど気になるところがあるとも書いたと思う。
それは泣くシーンが全て同じに見えてしまった。
悲しさってその時の状況によって変わってくると思うのよね。
鈴次郎に酷い仕打ちをされた時、鈴次郎が妙海和尚と三木松を殺してお金を奪ったことを知った時など全て。
おいらが考えていることってとてもとても難しいことだと思う。
そこまで要求する必要がないのかもしれない。
だけどミキティにはしっかりやってもらいたいのであえて書いた次第。


この舞台で一番難しいのは儚と鈴次郎と賽子姫の関係。
多分1度見ただけだとその関係がいまいち分からないと思う。
おいらもそうだったんだけど(汗)
多分こんな感じなのかなと思うのでストーリを踏まえて書いてみる。
あくまでもおいらの解釈なので間違っているかもしれないのでご容赦を。


賽子姫はツキの神様。
その賽子姫が鳴らす鈴の音を聞き分けることができる鈴次郎。
そんな鈴次郎に賽子姫は恋をしていたのかもしれない。
そこに割って入ってきたのが儚。
始めは儚のことを疎ましく思っていた鈴次郎だけど鈴次郎を必要としている儚のことを徐々に受け入れていく。
儚が人間でないと分かり寺に預けるかどうするかで博打の勝負をする時、賽子姫はいつものように鈴次郎が勝つように
鈴の音を鳴らす。
ところが鈴次郎はその鈴の音で教えたことと違うことを言う。
この時、鈴の音が聞こえなくなっていたことを賽子姫は知らない。
結果、この博打を負け、儚を寺に預けることになる。
それが儚のことを思って鈴次郎がわざと負けたことだと勘違いをしてしまい賽子姫が嫉妬の炎を燃やし
破滅させようとする。
鈴次郎は儚のことを愛していた。。。。。儚も鈴次郎のことを愛していた。
そんな二人を運命が引き裂く。
結局、儚は花びらになる。花びらになるが儚の心はいつまでも鈴次郎の心に生き続ける。
そんな鈴次郎を不憫に思い鬼になる鈴次郎を迎えに行く・・・・・。


こんな感じかな。
難しい三角関係なのよね。
こんな一途な恋愛ってしてみたい気がするけどね(笑)
じゃあミキティと・・・・・・なんか書いていて悲しくなってきた(汗)
プログラムを読むとこの嫉妬に燃やす賽子姫の衣装は赤で表現されているとのこと。
なのでこれから舞台を観るという方は賽子姫の衣装も注目して見て下さいな。
こういったことを踏まえてこのHAKANAを観てもらえたらまた違って見えると思います。