「『朗読劇 私の頭の中の消しゴム』 佐々木喜英 × 高橋愛 〜9/10公演〜」

行ってきました。
会場に開場時間ぐらいに到着して少ししたら中に入る。
初めての会場ということもあってドキドキ。
知り合いの席でゆっくりしようとして気づいたら開演10分前だったので自分の席に移動。
今回のおいらの席はこちら。
じゃらん
1階D列のちょい上手側
結構ステージとの距離が近いけどどうなんだろ・・・・・始まってみないことにはなんとも言えん状態。
まったく朗読劇なるものがどんなものなのかこの時点では知らないのでね。
そんなこんなで開演。


まず公演時間だけどカーテンコールを含めて約2時間をみておけばいいと思う。
カーテンコールで挨拶があれば2時間を少し超えるんじゃないかと思われるので注意を。
休憩時間はなし。
なのでトイレは事前に済ませておくようにね。
客層は女性が7割ぐらい3割男って感じ。
それとおいらは使わなかったけどコインロッカーもあるので荷物の多い方はそちらを使用してもいいかと。
グッズは売り場がすぐ分かるところにあるので開演前でも後でも購入は可能。
ちなみにパンフレットは2000円となっておりやす。
もひとつおまけにパンフレットには今回の佐々木さんと愛ちゃんだけでなく他の公演で浩介と薫を演じている出演者の方も載っているので
誤解ないよう。
あと、パンフの最後の方にある結婚指輪をしている各出演者の写真が載っているが特に愛ちゃんの表情に注目してちょ。
いい表情しているから。
パンフ以外にもグッズが存在するが女性向きの商品が多い・・・・・当たり前か(笑)


以降内容に関して書いていこうかと思うのでネタばれを注意してちょ。
あと毎度のことながら記憶があいまいで間違っている個所があるかと思うのでその辺はご容赦を。


出演者は佐々木さん、愛ちゃんの2人だけ。
まず役名。
佐々木さん演じるのが「高原浩介」。
原作では瀬田薫の父親の会社「瀬田工務店」に勤める大工でのちに一級建築士に。
愛ちゃん演じるのが「瀬田薫」のちに浩介と結婚し「高原薫」に。
原作ではアパレルメーカー「ミレニア」のOL・・・・・・トレゾアではないのであしからず(笑)
衣装は白を基調としている衣装を2人とも着ている。


ステージ上は殺風景なコンクリートではないがそんな感じで覆われている部屋にいるって感じ。
テーブルがあったり階段を上った先にもテーブルと椅子が用意されていたりする。
あと目に入るのがステージ下手側にあるそのコンクリートとおぼしき壁に貼られた付箋と写真。
白い椅子が2脚。
ステージ中央に置かれていて、椅子の間隔は2mぐらい離れて置かれている。
基本この椅子に2人が座って朗読していき途中でいろいろ移動しながら劇が進行していく。
愛ちゃんは右⇒左⇒右といった感じで椅子に座る。
当然佐々木さんはその逆ね。


物語の主な流れは2人が書いた日記をそれぞれが読みあげていく形式。
○月×日〜って具合に読んでいく。
物語そのものは・・・・・・簡単に書くね。
前半では笑いもあって反発しあっていた2人がお互いの存在の大きさを知って2人でいろいろな困難を乗り越えて結婚する。
後半では順調な結婚生活だが薫に異変が起き、薫の病気のことを知った浩介は薫が完治できるよう努力する。
が・・・・・最終的には浩介を忘れてしまう。
簡単に書くとこんな感じだが細かいストーリーは実際に観劇した方が早いと思われ。
この朗読劇は原作を読んでも読まなくても十分楽しめる。
ちなみに朗読劇ではやっていない続きが原作には書かれているのでそちらもチェックされてはいかがでしょうか?


演出として結婚する際の指輪の交換をしたりするものが組み込まれていたりするが一番の圧巻は・・・・・やっぱこれだろな。
上に「ステージ下手側のコンクリートとおぼしき壁に貼られた付箋と写真」と書いたと思う。
これは薫の行動や浩介のことを忘れないように貼っていたんだがその付箋と写真が何も手を触れずにタイミングよく落ちていく。
これは特に注目だよ。
付箋と写真が落ちて行く・・・・・すなわち薫の記憶が消えていくっていうのを表現していたんだと思う。
あの仕掛けはどうやっていたんだろ・・・・気になるな。


朗読劇って観劇して思ったけど通常の舞台よりもいろいろ楽しめるね。
通常の舞台では動きがあるから視覚的にも分かりやすいが朗読劇だと話しから想像をするしかないわけだ。
例えば目を閉じて2人の声からその場面を想像して映像を作っていったり、演者2人の表情からその場面を想像して映像を作っていったりね。
おいらはこの2つを合わせた感じで想像・・・・・というよりも妄想をしていた(笑)
それとステージにはモニターがあってそこに写真が映し出されてそれが想像力を高めてくれる。
そんな想像していると話しにのめりこんでいく自分がいるのに気づく。
そんで・・・・・涙。
泣くもんかって感じでいたけど・・・・・・ダメだったわ。
涙なんかとうに枯れたと思ってたんだけどな(汗)
もう・・・・・あかんわ。
何度か泣けるツボになるシーンがあって涙したんだけど・・・・・。
特に最後の方にシーンで・・・・熱海の病院?にいる薫を訪ねた浩介に・・・・・「はじめまして」って言う薫。
完全に浩介のことを忘れてしまったこの瞬間・・・・・・この時はね・・・・もう。
ああ思い出してまた泣きそうだわ。
途中ね。。。大事な人がもし同じようなことになったらって思ったらもっとダメで。
おいらにとっての大事な人ってあの人なのか・・・・・気づかせてくれて感謝。
涙をふくタオルを用意していってよかったわ(汗)
全米が泣いた・・・・おっさんも泣いたって感じで・・・・・間違いなく涙するでしょう。


ちょうどおいらの席の正面に右側の椅子が置かれていたので朗読している様子が存分に見れた。
愛ちゃん髪の色を暗めに染めておった。
朗読しているから目なんか合わないと思っていたら・・・・・目が合ったきっかけで涙しちまって・・・・・・。
泣くツボだったのでと言い訳(汗)
今となっては・・・・・泣いた顔を愛ちゃんに見られちまったことがとても恥ずかしい(汗)


最後に感想を・・・・。
朗読劇って単に台本を読んでいるだけと思っていた自分が恥ずかしい。
こんなに深いものだったんだなって気づかせてくれた。
佐々木さんも愛ちゃんも目立ったミスもなく感情がよく話し方を変えるだけで表われていたと思う。
読みながらお芝居をするって難しいはずなのにそれを難なくこなしている2人に拍手だわ。
特に愛ちゃんは完全な認知症になった状態もよく表現できていたしほんと素晴らしかった。
他の出演者の方の浩介と薫を見たかったなって今回の公演が終わった時に思った。
多分印象の違う浩介と薫が見れたんじゃないかってね。
またこういった朗読劇がある時は観劇しに行きたいと思います。
1公演だけだったけど見れて本当によかった。
満足でした。


ざっとこんな感じですがレポになっているかな(汗)
また再演して愛ちゃんが出演できることを祈っておりやす。